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稲が、今年の時間を終えるころ。

稲が、今年の時間を終えるころ。

朝焼けに輝く稲穂

――実りのあとに、田畑へ返すもの。

青森では、田んぼの稲刈りが始まっています。

夏のあいだ、風に揺れていた稲穂が、少しずつ黄金色に変わり、いよいよ収穫の季節を迎えました。

春には水を張った田んぼに、小さな苗が並んでいました。
あの苗が、太陽を浴び、雨を受け、風に揺れながら、ここまで育ってきたのだと思うと、目の前の稲穂が少し違って見えてきます。

稲刈りは、実りを手にする日。
けれど同時に、ひとつの季節が静かに終わりを迎える日でもあるのかもしれません。

刈り取られたあとの田んぼには、切り株が残ります。
黄金色に広がっていた景色が少しずつ変わり、風景は次の季節へ向かっていきます。


 

――収穫のあと、田畑にありがとうを。

青森の暮らしには、実りを受け取るだけでなく、自然や田畑へ感謝を返す習慣も伝わっています。

十和田地方には、収穫を終えた秋ごろ、感謝の気持ちを込めて田畑に酒を撒く
「天祈り(てのり)」という習慣があります。

今年も無事に収穫を迎えられたこと。
大地が実りをもたらしてくれたこと。

そうした思いを、田畑に返す。
目に見える収穫の向こう側には、こうした静かな祈りがあったのですね。

実りは、ただ受け取るだけのものではない。
育ててくれた土地や、季節の巡りに、ありがとうを伝えるものでもある。

そんなことを、秋の田んぼが教えてくれるように思います。



――稲が刈り取られ、田んぼが次の季節を迎えるころ。

私たちの食卓にも、今年の実りが少しずつ届いていきます。

青森の秋は、華やかな景色だけではありません。
田んぼの色が変わること。
農家の仕事がひと区切りを迎えること。
そして、収穫のあとに感謝を寄せること。

そんな日々の営みの中に、この土地が大切にしてきた時間が流れています。
今年の秋も、どうぞ実りの季節をお楽しみください。


旬花柊萄
青森の季節と、そこに息づく時間をお届けします。

2026-09-14 15:30:50

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コメント

今年はお米が安くなりそうです。消費者は助かりますが、米農家の方々にはとても気の毒に思います。価格が安定して双方
が笑えるようになることを祈っています。

poom / 2026-09-16 23:11:03

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